学校だより
中央小だより5月号
気持ちセンサーと七つの子
「校長先生、気持ちセンサーを使うといろいろな気持ちが見えるんだね。」3年生の児童が声をかけてくれました。
始業式の日、子供たちに「みんな、心に気持ちセンサーを持っている。気持ちセンサーを使うと、今どんな気持ちか、その気持ちがどのくらいの大きさかを言葉にできる。この気持ちセンサーを大切にしよう。」という話をしたのです。
その子は、授業の発表のとき、友達にドキドキするねと話しかけたところ、友達はワクワクすると答えたそうです。その言葉を聞いて、自分にも楽しみな気持ちが少しあることに気づき、大きな声で発表できたとのことです。
「教えてくれてありがとう。大きなドキドキと小さなワクワクだったんだね。発表が終わったときはどうだった?」「ワクワクがいっぱいになった!」「よかったね。今度、ドキドキしている友達がいたら、気持ちセンサーを教えてあげると、その子も小さなワクワクに気づけるかもしれないね。」「うん。わかった。」とニコニコと去っていきました。
本校児童の課題の一つに、自己肯定感が高くないということがあります。物事には、いろいろな見方があって、自分にとって前向きにとらえることができれば行動も変えられるのかもしれません。
私がまだ学級担任だったころ、PTAの方と童謡「七つの子」について話をしたことがあります。「七つの子」は野口雨情の作詞した曲ですが、カラスは一度に7つも卵を産まない、カラスの寿命で7歳は大人… そんな話をしていました。
「真っ黒なカラスの鳴き声がかわいいなんて、野口雨情は不思議な感性の持ち主ですよね。」と話したところ、「先生、それはちがいますよ。親からしたら子供はかわいいのです。そして、このカラスの子供も幸せ。大好きな親から4回も5回も「かわいい」と言われるのだから。先生もお子さんを寝かせるときは、この歌が一番。「かわいいね。いい子だよ。」と頭をなでてあげれば、お子さんは安心して眠ることができますよ。」とおっしゃられたことを覚えています。
温かい言葉のシャワーを浴びて育った子供は、いろいろなことに前向きにチャレンジできると言われます。
一方で、お子さんに温かい言葉をかけてあげたいと思っても、正直、仕事などで忙しく心に余裕がないときもあると思います。そんなときでも「おはよう」や「いってらっしゃい」のひと言にこめられた愛情は、カラスの鳴き声が「かわいい」と聞こえるように、お子さんに十分伝わると思うのですが、いかがでしょうか。
学校応援団連絡協議会
4月30日(火)に学校応援団連絡協議会を開催しました。
本校は、学校ファーム、スクールガードリーダー、見守り隊、福寿草、花壇班、読み聞かせなど、たくさんのグループから応援をいただいています。協議では、各グループの代表の方々、交通安全指導員さんと今年度の活動計画の確認や情報交換を行いました。
本校の教育活動に潤いをもたらしてくださっていることを改めて認識いたしました。今後の学校だよりで、各グループの活動を紹介させていただきます。