大切なものは目に見えない
表題は、「星の王子さま」の一節にある言葉です。小説の中で、王子はキツネから「心で見なければ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目には見えないのだよ。」と教えられました。ただ目に映るものが、必ずしも真実とは言えないこと、心の目で見ることの大切さを説いています。
また、金子みすゞの「星とたんぽぽ」という詩には、「見えぬけれどもあるんだよ 見えぬものでもあるんだよ」と昼間の星に心をはせ、瓦の隙間のたんぽぽの根について語る一節があります。この詩も、見えるものばかりに目を奪われ、大切なことを忘れてしまいがちなことを気づかせてくれます。
実りの秋、学校では、運動会や音楽会などの大きな行事に加え、校外学習や出前授業など様々な行事が続きます。ご家庭でも、習い事の発表やスポーツの大会、家族でのお出かけなど、たくさんのイベントがあるのではないでしょうか。忙しい時間を過ごしていると、勝ち負けや成功失敗など、表面的なところに目が向きがちになり、感情が揺さぶられやすくなりますが、目に見えないところにこそ気づく心のゆとりをもちたいものです。
「努力のつぼ」という話があります。人が何かを始めようとか、今までできなかったことに挑戦しようと思ったとき、神様から努力の壺を与えられるというものです。その壺はいろいろな大きさがあり、人によって、挑戦する内容によって大きさが違います。そして、その壺はその人の目には見えないのです。例えば、かけ算九九。算数が得意な子供にとっては小さい壺、苦手な子供にとっては大きな壺かもしれませんが、それは目に見えません。しかし、壺の中に一生懸命に努力を入れていくと、それが少しずつ貯まって、いつか努力があふれるとき、はじめてその壺の大きさがわかるというものです。入れた努力は確実に貯まっていきます。休まずに壺の中に努力を入れていけば、いつか必ずできるときがくるのです。
日々の学びや生活の中で、子供たちはそれぞれの大きさの壺に少しずつ努力を貯めています。その頑張りに大きな力を与えるのは、私たち大人の支援です。子供たちの頑張りを見落とさぬよう、温かく見守り、励まし、時に寄り添うといった日々のかかわりを大切にしていければと思います。
「チュオろん」について
本校のマスコットキャラクターである「チュオろん」は、平成27年に開校10周年を記念して誕生しました。
キャラクターのイラスト募集には68点、名前募集には48点の応募があり、当時6年生児童の描いたイラスト、2年生児童の考えた名前が選ばれました。
【イラスト】
頭の花は、中央小に花がいっぱいという意味です。プロペラは所沢市を表していて、10(周年)と書いてあります。キャラクターの顔は、みんな笑顔という意味で、服には所沢市のイチョウの葉がついています。
【名前】
大好きな中央小の「チュオ」が入っています。トコろんとチュオろんの「ろん」を同じにして、二人が仲良くなってほしいという思いが込められています。