2024年1月の記事一覧

【1月30日(火)】

 今日の3、4校時に1年生は「昔遊び」を体験しました。今日は、地域の方々12名をお招きして先生になっていただき、1年生の子供たちに、竹馬、こま回し、竹とんぼ、けん玉、あやとり、お手玉等を教えていただきました。

 はじめは、できるのかなと心配していたのですが、地域の先生方に、遊び方や、遊ぶ時のコツなどを優しく丁寧に教えていただき、子供たちはぐんぐんと上手になっていました。

 「校長先生、見て!こま回しができるようになったよ。」「けん玉をやってみるから見ていてね。」とみんな得意そうにできるようになった技を見せてくれました。

 最後に子供たちから地域の先生方にお礼を言い、今日の感想を発表しました。「練習して竹とんぼができるようになって嬉しかったです。」「練習して竹馬に乗れるようになり、思い出になりました。」「あやとりをたくさん教えてもらって嬉しかったです。」など、子供たちは、喜びと感謝を伝えていました。

 これらの遊びは、今はさほど多くは見られなくなってしまいましたが、昔の子供たちがいかに遊びを生み出す天才だったか、生活の知恵を使って遊んでいたのか、ということがよくわかります。1年生の子供たちもこのような遊びに興じることは少ない子がほとんどのようでしたが、今日は新鮮な気持ちで「昔遊び」を楽しめたようです。

 

【1月29日(月)】

 今日は、5年1組で道徳科の授業をさせていただきました。

 先日の5年2組の学習の様子も一緒にご紹介させていただきます。

 今回は、「相互理解,寛容」の学習でした。「銀のしょく台」というお話を使って、「広い心をもつ意味は?」ということをテーマに話し合いました。ご存知の方も多いと思いますが、教材である「銀のしょく台」は、ヴィクトル・ユーゴーによって出版されたフランスの歴史小説「レ・ミゼラブル」の一節です。

 一切れのパンを盗んだことで19年間投獄されていたジャン・バルジャンは、ミリエル司教の教会で温かい食事と寝床を与えてもらいました。しかし、ジャンはその晩、銀の食器を盗んで逃げてしまうのです。翌日警察に捕まえられ、連れ戻されたジャンでしたが、ミリエル司教は「それはあげたものだ。」と言い、さらに銀の燭台(しょくだい)も持って行くようにと差し出す、というお話です。

 ジャンの思いを中心に話し合いましたが、最後に「ミリエル司教がとった行動には、どんな意味があるのか。」ということをもとに、「広い心」の意味を話し合いました。子供たちは、「ミリエル司教はジャンを許して、とても優しく心の広い人だと思う。ジャンは自分の情けなさに気づいた。」「ミリエル司教の広い心によって、ジャンはいかに自分が悪いことをしたのか、わかったと思う。」「広い心は、人を良い心に変えてしまうのではないか。」などの考えが出ました。

 自己の振り返りでは、「私は大切なものを壊された時、許せませんでした。今になっては、どうしてあんなに怒ったのかわかりません。これからは許すことができるようにしたいと思いました。」「ほんの少しのことで怒ったり、少し嫌味な感じになってしまっていました。広い心になるのは難しいです。」「私は、司教のように広い心をもてる人になりたいです。広い心はめぐりめぐって自分に返ってくる、支え合うことだと分かりました。」等がありました。

 最後に、私自信が相手を許せなかった体験と、許したことにより相手が変わった体験を話し、相田みつを氏の詩「セトモノ」を紹介して終わりました。この「セトモノ」という詩は道徳科の学習でよく使われるものです。ぜひ、読んでみてください。

 子供たちの正直な思いやよりよくなりたいという素直な心に接した2時間は、とても楽しく幸せな時間でした。

 

【1月26日(金)】

 今日は、新入児保護者説明会を実施しました。令和6年度に1年生として入学する児童の保護者を対象に、入学までにご準備いただくことついての様々な説明をさせていただきました。

 まずはじめに、在校生児童代表のあいさつがありました。来年度最高学年となる5年生の代表児童2名があいさつをしました。「中央小学校のみんなが大切にしている『3つの宝』について話します。1つ目は『あいさつ』です。2つ目は『黙ピカ清掃』です。3つ目は『友だちの名前』です。いじめのないみんな仲のいい学校にしたいです。」「中央小学校には、優しい先生方や、頼れるお兄さんお姉さんがたくさんいますので、困ったときにはいつでも相談してください。1年生が入学してくるのを、楽しみにしています。」など、心を込めて大変上手に伝えていました。   

 第1部では、所沢市教育委員会社会教育課社会教育指導員より、「大丈夫です!小学校生活」という演題で、お話をいただきました。「子供たちは、入学を控えてわくわく、ドキドキしていますよ。学校へ行きたい、学校楽しいよ、と思えるよう、入学までにしっかり準備したいですね。」「幼稚園や保育園では遊びの中に学びがあります。小学校では、言葉を使って学びます。」「言葉で伝え合う、授業と休み時間を区別する、今から少しずつ変えていけるといいと思います。」など、埼玉県の「子育ての目安『3つのめばえ』」に基づいて、わかりやすくご講義くださいました。

 2部では、入学に向けて準備するもの、保健、給食、諸費用に関すること、集団登校、タブレットの扱い等本校の教職員が説明をいたしました。

 新入児の保護者の皆様、今日はありがとうございました。本校について少しでも多く理解していただき、親子共々安心して入学式を迎えてくれると嬉しいです。ご不明な点、ご不安な点がありましたら、是非中央小にご連絡ください。

【1月25日(木)】

 1月20日(土)、令和5年度「明るい選挙ポスターコンクール」の表彰式が中央公民館ホールで開催されました。中央小では、6年生の猪狩匠生さん、長谷川寿々さん、横井里咲さんの3名が入賞しました。

 残念ながら、表彰式の取材ができなかったので、本日3名の入賞者に賞状を学校にもってきてもらい、校長室で記念撮影をしました。

 3人にインタビューすると、「うれしいです。信じられないです。」「なんで私が選ばれたのかわからないです。」「とてもうれしく思います。」と答えてくれました。

 市役所での作品展示会は期間が終了してしまったのですが、素晴らしい作品と、その功績が認められたことを大変誇りに思っています。

 

【1月25日(木)】

 今日の5校時は、6年生を対象に、「平和を語る会」を実施しました。所沢市経営企画部の平和推進事業として、「語り部」の派遣があるということで、申し込み、今日の会が実現しました。戦争体験者の生の声でお話をうかがい、戦争時の苦労や、人々の悲しみ、平和の大切さを学ぶことは非常に意味のあることと考えました。

 今日お話をいただいた「語り部」の方は、杉本孝一郎さんという方で、終戦の年は中学3年生だったということです。「昭和20年、1月、終戦が近づいてきたころ、頭の上を戦闘機が通っていきました。操縦士が薄笑いの表情で焼夷弾を落としていくのが見えました。上野は避難をする人たちでごった返していました。防空頭巾は被っていますが、爆弾が頭に落ちたら命はない、そんな日々でした。」「町にはボロボロの恰好をした子供がたくさんいました。幼い子が父は戦争へ、母は行方不明になり、泣きながら彷徨っていました。」など、当時の様子を具体的にお話しくださり、子供たちは真剣に聞き入っていました。話を聞いた後、3人の児童が主体的に質問をしていました。「貨物列車で移動というのは、どういう感じなんですか。」「空襲警報等が頻繁に聞こえては、夜は眠れないのではないですか。」など、質問していました。

 語り部の杉本さんは、繰り返しおっしゃっていました。「平和の大切さ、命の大切さをしっかり胸に刻んでほしい。平和でなければ、幸せにはなれません。子供たちが犠牲になるようなことは地球上であってはならないんです。みんなには生きる権利があるんです。」

 終戦から79年。命の尊さを今一度よく考え、これからの社会の在り方、これからの自分の生き方を正しく見定める力を養わねばならない、そう強く感じました。